赤玉漢方薬局｜「気・血・水」

赤玉漢方薬局｜「気・血・水」とは？

「気・血・水」とは？

漢方では、人の身体には「気（き）」「血（けつ）」「水（すい）」の3つの要素が巡っていると考えます。

「気」は体内を流れる生命エネルギーのことで、まさに気力や元気の「気」。
「血」は、各臓器や組織に栄養分を与える血液。
「水」は全身にうるおいを与える血液以外の体液。

「気・血・水」は、お互いに影響し合いながらバランスをとっています。
これらの3要素がスムーズに体内を巡っているのがベストな状態です。
どれかひとつでも支障が生じたら、「なんだか調子が悪い」という状態になってしまいます。
例えば精神的なストレスによって、気の巡りが悪くなると、血や水の流れも悪くなって月経不順や肩こりなどの症状があらわれます。
無理なダイエットで血が足りなくなると、貧血になるだけでなく冷えや無気力などの症状があらわれます。
漢方では「なんだか調子が悪い」と言うような不具合を体内バランスを整えて「気・血・水」の流れを正常に戻すことで治そうとします。これが漢方の根本的な考えになっています。

気・血・水（き・けつ・すい）の異常と体の不調

気・血・水のバランスが崩れると、さまざまな不調が起こってきます。

気の異常

■気虚（ききょ）とは？

「気」が不足している状態

原因

過労や睡眠不足、食生活の乱れなど

主な症状

エネルギー不足による倦怠感、疲労感、気力の減退や抵抗力がなくなるなど

なりやすい病気

風邪、アレルギー性疾患、胃腸障害、不妊など
■気滞（きたい）とは？

「気」の巡りが悪い状態

原因

精神的なストレスや不規則な生活、または不規則な食事など

主な症状

イライラ、怒りっぽいなど（精神神経や自律神経系が乱れやすい）・肌荒れ・肩こり・頭痛・胃痛・息苦しいなど

なりやすい病気

うつ病、自律神経失調症、神経症、神経性胃炎、過敏性腸症候群など

血の異常

■血虚（けっきょ）とは？

血液が全体的に不足している状態

原因

ストレス、不眠、疲れや冷えなどによる新陳代謝の低下

主な症状

乾燥肌、めまい・立ちくらみ、便秘気味、不眠、眠りが浅いなど

なりやすい病気

生理不順、アレルギー性皮膚疾患、不安症、貧血など
■お血（おけつ）とは？

血液の巡りが悪い状態

原因

冷え、ストレス、過労、食生活の乱れ、運動不足など

主な症状

肌症状（ニキビ、吹き出物、くすみ、シミ、目の下のクマ）、肩こり、頭痛、便秘、あざができやすい、生理痛が重いなど

なりやすい病気

子宮筋腫やポリープ、更年期障害、高血圧、神経痛など